よくメールの方に、もっと海外の写真とかうまく取り込んで海外紹介ブログにしたら良いのに、とかコメントを頂くのですが、ワタクシとしてはその気はあまりないのです。もっとこう、ヨーロッパを身近に伝えるやり方を目指しています。パリわぁすごいとか、キンパツおしゃれとか、どんなガイジンでもいいから話したいとか、そういう偏見ともいえる憧れ的視点をワレワレニッポン人に持ってもらいたくないと思っているんです。だからこう、ヨーロッパをエキゾティックだという風に捉えられる視点をですねぇ、持ってもらうためにお茶の間の皆様に、普通の部分のヨーロッパをこのHOBOSANで見ていただきたいのです。
憧れてヨーロッパ文化を輸入するからだめなんです。現代ヨーロッパ人が日本文化を完全にポップカルチャーとして輸入しているように、現代日本人もヨーロッパの伝統を改めて、ポップカルチャーだと認識しないといけないと思うのです。ヨーロッパの伝統をそのまま日本に輸入するのは絶対に無理なのです。これは近代以降の日本がずっと試みてきたことだけれども、いつになっても達成されないことじゃないですか。猿真似ばかりじゃないですか。だから、そのままというのは完全に無視して、ヨーロッパの文化を日本で完全にポップカルチャー化して、それを逆輸出できるぐらいの物に仕立て上げていったらすばらしいじゃないですかと思います。
いや、もちろんね、現代の欧米が日本の伝統をポップカルチャーとして捉えているということは申していないつもりですよ。でもね、日本人はそれをしてもいいんです。日本だから。
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